日本の電車の歴史 レール

鉄道の始まりは16世紀のドイツ、鉱山の中で利用されていたトロッコ車両と言われています。但し、これは自走するものではなく、手押しで行う、家畜を使って貨物輸送の手段として利用が行われていたもので、レールや車輪は木製などの理由からも、レールに乗せて走らせる車両として世界初と言われています。蒸気機関車の発明が行われた事で、世界初の自走する車両が登場しました。

日本の歴史の中での蒸気機関車は、明治から大正、そして昭和の時代に活躍した鉄道でもあり、蒸気機関車の後方には客車を連結、一度に多くの人々を輸送出来る画期的な交通手段になったわけです。蒸気機関車は蒸気を発生するために、石炭を使って火を燃やす、煙を煙突から放出させながら、勢い良く加速するなどの特徴を持っています。線路沿いに住む人などの場合は、煙が家の中に入る、洗濯物がすすで汚れるなどのデメリットもありました。

やがて蒸気機関車から電車に移行が開始されたわけですが、電車は送電線に流れる電気を、客車の屋根に付いているパンタグラフから取り込み、内部のモーターを回転させて動く仕組みになっています。しかし、架線がない電車の場合はレールに電気が流れ、車輪から供給するなどの仕組みになります。